【名古屋市中村区】働く外国人従業員の在留期間更新許可申請の手続きと注意点
名古屋市中村区で働く外国人従業員や、外国人を雇用する企業にとって、在留期間更新許可申請は非常に重要な手続きです。この記事では、在留期間更新許可申請に関する詳細な情報と、名古屋市中村区での手続きの特徴について解説します。
2017年青山学院大学法学部を卒業後、服飾業界にて約6年間勤務
2023年度行政書士試験に合格し、2024年7月に開業
在留期間更新許可申請とは?
在留期間更新許可申請は、日本に3ヶ月以上滞在する外国人が、現在の在留期間を延長するために行う手続きです。
この申請が承認されると、新しい在留カードが発行され、合法的な滞在と活動が継続できます。
在留期間更新許可申請の主な目的
- 在留資格の継続
- 在留期間の延長
- 新しい在留カードの取得
名古屋市中村区に住む外国人にとって、適切なタイミングでの在留期間更新許可申請は、日本での合法的な滞在と就労を継続するために不可欠です。
在留期間更新許可申請を怠った場合
在留資格を持つ外国人が在留期間更新許可申請を怠ると、深刻な結果を招く可能性があります。
更新を怠った場合の結果
- 不法滞在者となる(永住者を除く)
- 3年以下の懲役または300万円以下の罰金
- 退去強制(強制送還)
- 最低5年間の入国禁止
永住者の場合も、在留カードの更新の必要があり、怠ると罰則(1年以下の懲役または20万円以下の罰金)があります。
【令和5年】名古屋市の外国人住民数が過去最多を記録
名古屋市の多彩な魅力が世界中から人々を引きつけ、外国人住民数が過去最多を記録しました。令和5年12月末時点の統計が、この魅力的な都市の国際的な成長を如実に示しています。
令和 5 年名古屋市外国人住民統計【概要版】より引用外国人住民数の急増総数: 92,509人(前年比 7.4% 増)市内人口に占める割合: 3.97%(前年比 0.27ポイント増)名古屋市の国際的魅力多様性の中心地:153の国籍・地域(前年から7増加)からの住民が共存上位: 中国、韓国・朝鮮、ベトナム、フィリピン、ネパール急成長: ネパール、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、スリランカからの移住者が顕著に増加キャリア機会の宝庫:「専門的・技術的分野」の在留資格が25.2%増加「特定技能」が74.5%増加、多様な職種での需要を反映若者を魅了する都市:20代が最多(29.1%)、次いで30代(20.6%)20代の増加が特に顕著(前年比10.1%増)暮らしやすい地域:全区で外国人住民が増加、特に港区、中川区、中区で顕著多様なコミュニティが各区で形成され、国際色豊かな街づくりが進行
名古屋市の魅力
名古屋市:世界的な魅力が集結する国際都市
名古屋市は、独自の魅力で国内外から多くの人々を惹きつけ、外国人住民数が過去最多を記録しています。その多彩な魅力は以下の要素から成り立っています:
教育と研究
- 名古屋大学: ノーベル賞受賞者を多数輩出する世界的研究機関
- 名古屋工業大学: 工学分野で高い評価を受ける教育機関
エンターテイメントと文化
- ジブリパーク: スタジオジブリの世界観を体験できる新しい観光スポット
- レゴランド・ジャパン: 家族で楽しめるテーマパーク
- 名古屋城: 歴史と文化を象徴する観光名所
- 大須商店街: 伝統と現代が融合した活気あふれる商業地区
都市インフラ
- 中部国際空港(セントレア): 世界とつながる玄関口
- リニア中央新幹線計画: 東京-名古屋間を40分で結ぶ未来の交通網
食文化
- 味噌カツ: 名古屋を代表する郷土料理
- ひつまぶし: 高級料理として知られる名古屋発祥の鰻料理
名古屋市が真の国際都市として成長し続けていることを示しています。トヨタやジブリパークのような世界的ブランド、名古屋大学のような優れた教育機関、そして独自の食文化や歴史的建造物が、多様な背景を持つ人々を惹きつけています。これらの要素が融合することで、名古屋市はさらなる革新と発展を遂げ、より魅力的な国際都市へと進化し続けることが期待されます。
企業側も在留期間更新許可申請を確認しておくべき理由
雇用主である企業側も在留期間を確認することは、法的リスクを回避する上で極めて重要です。在留期間が切れると、外国人従業員は不法滞在者となり、日本での就労が禁止されます。そして、不法滞在者を企業が雇用すると企業側にも以下のリスクが生じる恐れがあります。
企業が負う可能性のあるリスク
- 3年以下の懲役
- 300万円以下の罰金
これらのリスクを避けるため、企業は従業員の在留期間を常に把握し、適切なタイミングで更新手続きを促す必要があります。
在留期間更新許可申請のタイミング
在留期間更新許可申請は、在留期間満了日の3ヶ月前から申請可能です。名古屋市中村区で働く外国人従業員は、この期間内に更新手続きを行うことが推奨されます。
更新申請の理想的なタイミング
- 在留期間満了日の2〜3ヶ月前
*更新申請後は、審査中に満了日を過ぎてしまった場合でも2ヶ月間の特例期間が認められます。在留カードの裏面に「更新手続中」のスタンプが押されるので、そのまま審査結果を待つことができます。しかし、予期せぬ問題で審査期間が伸長することも考えられますので、期間に余裕をもって申請することが望ましいでしょう。
行政書士事務所
在留期間更新許可申請の手続き
名古屋市中村区での在留期間更新許可申請は、以下の流れで行われます
- 申請書類の準備
- 名古屋出入国在留管理局への申請
- 審査(約2週間~3か月)
- 許可通知の受け取り
- 新しい在留カードの発行
申請時には4,000円の手数料(収入印紙)が必要です。書類の準備や作成は複雑で時間がかかる上、原則として申請はすべて本人が行わなければなりません。しかし、1と2の部分である書類の作成・提出は取次資格を有する行政書士が代わりに行うことが可能です(申請人本人にご用意して頂かなければならない書類はございます)。
「在留期間」と「在留カードの有効期限」の関係
名古屋市中村区で働く外国人従業員にとって、「在留期間」と「在留カードの有効期限」の違いを理解することは重要です。
在留期間
- 外国人が日本に合法的に滞在できる期間
➡ 期限を過ぎると不法滞在となる
在留カードの有効期限
- 身分証明書としての在留カードの有効期間
- 通常、在留期間と同じ日付(永住者等を除く)
➡ この場合も期限を過ぎると不法滞在となります
両者は密接に関連していますが、意味合いが異なります。名古屋市中村区の企業は、従業員のこれらの期限を正確に把握し、適切な更新手続きを支援する必要があります。
まとめ
名古屋市中村区で働く外国人従業員と、彼らを雇用する企業にとって、在留期間更新許可申請は非常に重要な手続きです。適切なタイミングで申請を行い、必要な書類を準備することで、スムーズな手続きが可能となります。
企業は従業員の在留期間を把握し、更新手続きを支援することで、法的リスクを回避し、安定した雇用環境を維持することができます。外国人従業員は、在留期間更新許可申請の重要性を理解し、期限に余裕を持って申請手続きを行うことが大切です。
在留資格申請(ビザ申請)に関して懸念点がある場合は、谷崎行政所事務所にぜひご相談ください。在留期間更新許可申請の適切な管理は、名古屋での円滑な生活と就労の基盤となります。外国人従業員と企業が協力して、この重要な手続きを確実に行うことが、互いの利益につながるのです。
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